Re,Yの哲学小説

自作小説です。

敵の役割

社会人一年目の私ユウコは上司からのパワハラに悩んでいた。

そんな毎日が嫌になり私は今日会社を仮病で休んでしまった。そんな感じの話。

ユウコ「ほんとあのバカクソ変態おやじ!!!マジムカつく!!」

いつもみたいにクソ上司の悪口を言いながら私は布団の中に沈んだ。。

いつもならこうやって愚痴を吐きさえすれば立ち直るのに今回はなんだか体がだるい、、。だからといって仮病まで使って仕事を休んだなんてちょっと罪悪感があるけどたまにはいいか、、、。

そうやって自分を正当化してみたがなんだか家にいても落ち着かないしこころのもやもやもどっか行かない。。

ユウコ「あ~!もう!!公園にでも行ってみようかな、、、。」

公園に着くと見知らぬ子どもがヒーローごっこをしていた。

ユウコ「いいなぁ、子供は何も考えていなくて。私もあんな時期があったのか、、。あの頃は自分がこんな社会に溶け込むなんて思ってもいなかったな。」

子供たちは敵とヒーローに分かれて戦っていた。

しかし敵役の子供はなぜかいじめられているように感じた。なんでだろうと思ったがそれはすぐにわかった。敵1人に対してヒーローは3人多勢に̥無勢だったのだ。

でもよくよく考えてみたら普通の光景なのだがやっぱり子供が役をしていると感情移入してしまうせいかすごく敵がかわいそうになってくる。

三人のヒーローは敵を袋叩きにしていた。

これはいけないと思い私は止めに入ろうとした。その瞬間、急に見知らぬ老人が現れて怪人ロージンを名乗って子供たちの前に立ちふさがった。

老人「はっはっはっは!!この砂場はこの私怪人ロージンが占領した!!返してもらいたければ私を倒してみろヒーロー!!!」

 

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子供たちは最初は驚いていたがだんだん老人が攻撃してこないことが分かりはじめ最後には敵役だった少年もヒーローと結託してみごと怪人ロージンを倒したのであった。

思わず拍手をしていたら老人が私に近づいてきてこんなことを言った。

老人「敵は倒すべきものだ。しかし敵のおかげで仲間は結託する事ができるし、その敵を攻撃すれば自分はヒーローにもなれる。敵はヒーローよりも大きな役割を果たしているんだ。敵がいるからこの世の中は正常に回っているんだ。」

この出来事をきっかけに私は少しだけ上司と仲良くなれた。まぁ、パワハラは訴えたけど、、w。